こんにちは!IKISAKI情報局です。
前回より、株式会社エデュ・フィールド 代表 光延栄治氏にご協力いただき3回に分けて更新してまいります「学校評価の意義」シリーズ。
第二回目の今回は、「実践する上でのプロセス効用~分析・結果のみに意味があるのではない~」についてです。
実践する上でのプロセス効用~分析・結果のみに意味があるのではない~
前回の記事はこちら
どうしても「学校評価」は結果そのものとその使い方ばかりに目が行きがちですが、実はそのプロセス効果も見逃せません。
第一に質問項目設計の際、「本校の課題はどこにあるのか」と考察していくことやその質問を事前に明示すること、さらに学年別/コース別/クラス別傾向など分析結果の区分により、「こういう結果が出るのでは」という仮説を立てることなど準備の中で教育活動への緊張感を創出することが可能です。
また、第二にトレンドに応じた流動的な項目(ICT・コロナ・観点別評価など)を年度ごとに置き、新たな取り組みに対する意識を焦点化し、一定の規範行動に繋げていくということも大切です。ある大学法人の理事長先生が「大学とは異なり、小中高では年次ごとの教育成果を数値で検証する文化がない」と仰っておられました。
しかし、いきなり数値で管理主導しても、良い結果を生じさせることは難しいと思われます。結果検証より前に、前述した「準備段階での緊張感創出と課題焦点化の仮説」で柔らかく変革の動機づけを行うことこそが大切であると考えます。
シリーズ第三回では、「まとめ:学校の「汗」を効率最適化する為に~設計の上で留意頂きたいこと」をお送りいたします。
【学校評価の意義❶】学校評価の現状と基本的な意義~定期的な健康診断の必要性
【学校評価の意義❷】実践する上でのプロセス効用~分析・結果のみに意味があるのではない~
【学校評価の意義❸】まとめ:学校の「汗」を効率最適化する為に~設計の上で留意頂きたいこと
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